韓国政府の中央災難(災害)安全対策本部は3日、今回の集中豪雨によりこれまでに6人が死亡し、8人が行方不明、8人が負傷したと明らかにした。被災者は486世帯の818人、住宅被害は190件が確認されている。
◇土砂崩れや浸水・冠水相次ぐ
300ミリの激しい雨を記録した中部の忠清北道で、大きな被害が出ている。忠清北道の対策本部によると、1日から2日にかけての集中豪雨により4人が死亡し、8人が行方不明となっている。
2日午前、堤川市のキャンプ場で土砂の下敷きになった1人が病院に搬送され、その後、死亡が確認された。忠州市では土砂崩れにより2人が亡くなり、陰城郡では増水した川に落ちた1人が遺体で発見された。
土砂崩れにより2人が負傷し、192世帯・473人が被災した。現在までに、道路81か所、河川23か所など公共施設292か所と、私有施設149か所が被害を受けたことが分かっている。
京畿道でも、あちこちで住宅や道路が浸水・冠水した。竜仁市のキャンプ場では利用者123人が川の氾濫で一時孤立し、2時間後に救助された。
豪雨による京畿道内の被災者は293世帯・339人と集計された。住宅112棟、農地1043ヘクタール、車両2台が浸水・冠水被害を受けた。土砂の流出や崩落による被害も約70件確認されている。
江原道では、住宅への浸水や河川の氾濫の危険性から、住民らが夜間の避難を余儀なくされた。江原道の対策本部によると、2日午後に鉄原郡の渓谷で水遊びをしていた1人が集中豪雨で増水した水に押し流され、死亡した。
慶尚北道でも4か所で道路や橋の流失などの被害が確認されたが、いずれも復旧済み。仁川市や全羅北道、忠清南道でも、豪雨や強風で街路樹が倒れたり、道路が流失したりといった被害が続出した。
◇中央線は運行再開
韓国鉄道公社(コレール)によると、土砂が流れ込んだため運転を見合わせていた中央線は、3日午前6時から全区間で運行を再開した。一方、忠清道や江原道を走る忠北線や太白線は、一部区間または全区間で運転見合わせが続いている。
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