米中覇権競争が激化している中、楊委員は中韓関係の正常化のための「プレゼント」と共に、韓国が米国の反中戦線に参加せず中国を支持してもらおうという主旨の「請求書」を持ってくるものとみられる。
楊委員はこの日の午後遅く、キメ(金海)国際空港に入国する。楊委員はソ・フン韓国国家安保室長と会い、中韓の新型コロナウイルス感染症への対応協力、高位級の交流など、中韓関係、朝鮮半島および国際情勢など、相互の関心事について意見を交換する予定である。
今回の訪韓では、“年内で”進められている習近平中国国家主席の訪韓日程の調整が最優先議題となるものとみられる。
習主席の訪韓で中韓首脳会談が実現すれば、サード(THAAD:終末高高度防衛ミサイル)配置などにより膠着している中韓関係を完全に正常化させるきっかけとなり、中国政府による限韓令(韓国コンテンツや韓国企業への圧力)も解除されるものとみられている。
それと共に韓国政府は、南北協力に関する中国の支持を要請するものとみられる。
しかしこれらの「プレゼント」は“ただ”ではないとうことである。米中衝突激化の中、中国は米国の同盟国である韓国に対して、少なくとも中国側に立たなくても米国の反中戦線に参加しないよう要求する可能性は高い。
具体的には米国が主導している反中経済ブロックである経済繁栄ネットワーク(EPN)への参加、ファーウェイへの協力、半導体部品供給問題、台湾・香港問題などがその主要議題となり得る。また今回、米韓間のミサイル指針改定に対する抗議性のメッセージが出されるという見方も出ている。
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