韓国関税庁の輸出入貿易統計によると、即席麺の輸出量は2015年が5万5378トン、16年が7万9585トン、17年が11万115トン、18年が11万5976トン、19年が13万7284トンと4年間で2.7倍増加した。
輸出額も15年の2億1879万9000ドル(約232億円)から19年は4億6699万6000ドルで、2倍以上増えた。
輸出量を輸出先別にみると、中国が4万1537トンで圧倒的1位を占めた。次いで米国(1万4908トン)、日本(9638トン)、オーストラリア(6147トン)、インドネシア(5988トン)などの順。
即席麺を扱う韓国食品メーカーの海外事業の業績も著しく伸びている。
韓国の即席麺市場シェアトップの農心は、海外事業の売り上げが16年の6億3500万ドルから17年は6億4500万ドル、18年は7億4000万ドル、19年は8億ドルに増加した。今年上半期(1~6月)は5億2000万ドルを記録し、19年通年の65%を達成した。
同社は米国、中国、日本、オーストラリア、ベトナムで現地法人を運営しており、海外事業の売り上げは輸出と海外での生産の合計だ。代表的な輸出商品は辛ラーメン、ノグリ、チャパゲティ、カップ麺のユッケジャンサバル麺やキムチサバル麺など。
三養食品の即席麺の輸出額は15年が294億ウォン(約26億円)、16年が916億ウォン、17年が2036億ウォン、18年が1985億ウォン、19年が2657億ウォンだった。18年にやや減少したが4年間で9倍増加した。
同社の激辛麺「ブルダック炒め麺」シリーズの海外事業の売り上げは15年の98億ウォンから19年は2400億ウォンに増加した。
オットゥギも19年に550億ウォン相当の即席麺を輸出した。18年に比べ20%増加した。今年は上半期だけで19年通年の72.7%に当たる400億ウォン相当を輸出した。
食品業界の関係者は「韓国の即席麺の辛い味が海外の消費者を引き付けている」とし、新型コロナウイルス感染拡大の影響でステイホームが続き、即席麺の需要も増えており、今後も輸出増加を維持できそうだと期待した。
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