韓国ソウルで、国内最初の有人ドローンタクシーの飛行行事が行なわれた(画像提供:wowkorea)
韓国ソウルで、国内最初の有人ドローンタクシーの飛行行事が行なわれた(画像提供:wowkorea)
韓国では今日(11日)午前10時50分頃、2人乗りのドローン1台がソウル・ヨイド(汝矣島)の上空へと飛び立った。国内最初の有人ドローンタクシーの飛行行事によるものである。しかし このドローンタクシーの搭乗者は人ではなく、20キロの米袋4つであった。

この日 汝矣島のハンガン(漢江)公園で開かれた「都心航空交通 ソウル実証」は、ソウル市と国土交通部(省)が準備したイベントである。ソウル市が今後 運営する有人ドローンタクシーを披露し、国土交通部はドローン技術の発展および拡散のための制度的基盤を築くという主旨によるものである。

当初 ソウル市はイベントを準備する際、ドローンタクシーに人を1人から2人乗せる案を進めていた。この日のドローンは、中国企業の機体“EH216”で、積載重量は最大220キロである。すでに中国では人を乗せて飛行したことのある機種である。

しかし イベントの一週間前 国土交通部の規制関連部署は、イベントを無人で行なうよう伝えた。ドローンの機械的問題とは別に、風などの気象問題、都心地という特性などを総合的に検討した結果、安全問題があがったという理由からである。

国土交通部は「この日のイベントでは本当の意味での有人ドローンを飛ばすことができなかったことは残念なことだが、“Kドローンシステム”を活用した点に一層注目すべきだ」としている。“Kドローンシステム”は、多数のドローンの安全運航を支援する管制システムとして、操縦士が乗らないドローンを効果的に運営する核心技術である。

この日のドローンタクシーの試験運行に先立って、郵便局の宅配の箱を載せたドローンが安全に目的地まで移動した。交通調査、土地測量など多様な任務をもった他のドローンも同時に飛び立ち、情報を収集し、サーバーで伝送した。有人ドローンと多数のドローンをコントロールするシステムが同時に活用された試演行事は、今回が世界初である。

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