韓国・蔚山の高層ビル火災、原因明らかにならないまま捜査に区切り(画像提供:wowkorea)
韓国・蔚山の高層ビル火災、原因明らかにならないまま捜査に区切り(画像提供:wowkorea)
今年10月にウルサン(蔚山)で発生した33階複合高層ビルの火災と関連し、警察が正確な火災原因を明らかにできないまま捜査に区切りをつけた。

蔚山地方警察庁の捜査チームは火災の発生原因を総合的に捜査した結果、発火地点は3階の屋外テラスのウッドデッキ下と特定され、落ち葉・タバコの吸い殻などが観察されたが、明確な発火原因は確認できなかったと、7日明らかにした。

火災の発生原因を探るため国立科学捜査研究所、電気・ガス安全公社などの機関の合同鑑識をはじめとした計7回の現場鑑識を実施し、CCTV分析、マンション関係者、住民訪問などを行った。

警察と国立科学捜査研究所、韓国建設生活環境試験研究院の鑑定の結果、建物の外装材として使用されたアルミニウム複合パネルの合成樹脂が火災に弱い成分であることが確認された。

警察はこの合成樹脂が火災発生時に「通路」の役割を果たし、火災が広がったものと推定した。

また、火災発生時に強風が吹いたこと、アルミニウム複合パネルの間の発泡スチロール資材とシリコン仕上部分がすべて可燃性物質である点なども、火災の拡大の原因と推定している。

警察によると、マンションの使用承認時点(2009年4月3日)には外装材に対する別途の処罰規定がなかった。

また火災時にも火災受信機などの消防施設が正常に作動し、消防特別点検に関する特別な違法事項はないものと確認された。

警察は捜査チームの業務を終了し、蔚山南部警察署の刑事課で火災原因の捜査を続ける方針だ。

Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 85