先月16日 ボリス・ジョンソン英国首相は、今年6月に英国で開催予定のG7首脳会議に、韓国・オーストラリア・インドを招待した事実を公開している。
ジョンソン首相は昨年5月、5G(5世代)通信網分野における対中協力を名分として、G7に韓国・オーストラリア・インドが参加する“D-10(民主主義10か国)アイデア”を提示した。このようなことから 今回の首脳会議が、D-10具現の可能性をはかる場になるという見方が出ている。
韓国政府は、米国・日本・オーストラリア・インドが参加する“クアッド(Quad・4か国安保協議体)”への参加に対して、透明性・開放性・包容性・国際規範順守という4つの条件付きでの参加という「曖昧的」反応を示しているが、G7首脳会議が拡大した「協議体」への参加には 肯定的な立場をとってきた。
ジョー・バイデン米大統領は G7拡大への直接的な言及はないが、D-10を中心として中国けん制ラインを形成する可能性は 依然としてあるとみられている。
特に バイデン大統領は「就任初年度に、民主主義首脳会議を開催する」と明らかにしている。民主主義首脳会議は、民主主義という核心理念を媒介に 中国式社会主義に対応する、事実上の反中路線とみられる。民主主義首脳会議の参加国は伝えられていないが、その候補にD-10の国々が含まれる可能性は高いとされている。
一方 このような一連の状況の中、中国は最近 G7首脳会議開催の動きについて、間接的に批判の声をあげている。
先月19日 中国外務省の報道官は「多国間主義にかこつけた集団政治、特定国家に対するけん制の動きに反対する」という立場を示した。
韓国キョンナム(慶南)大学のチョ・ジング極東問題研究所教授は「G7首脳会議への韓国の参加は、加盟国たちのコンセンサス(意見の一致)がなければならない」とし「ただ G7拡大に対して加盟国たちが必ず賛成するという流れではない。そうであるからこそ、G7がG10へと拡大することで 我々は何ができるのか、加盟国たちの期待は何かなどに対する準備と自覚を、あらかじめ備えておくべきだ」と助言した。
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