日米韓初の安保会議「3大争点」…対北・中国牽制・日韓協議=韓国報道(画像提供:wowkorea)
日米韓初の安保会議「3大争点」…対北・中国牽制・日韓協議=韓国報道(画像提供:wowkorea)
日米韓安保首長が米国のバイデン政権発足後、初の対面会議を開く中で、北朝鮮問題や中国牽制、日韓協議が「3大争点」となる見込みだ。

韓国のソ・フン国家安全保障室長は2日(現地時間)、米国メリーランド州のアナポリスの米海軍士官学校でジェイク・サリバン米国家安全保障補佐官、日本の北村滋国家安全保障局長と会って会議を行う。

韓国大統領府によると、米国の対北朝鮮政策の検討と日米間3国協力方案などが主要議題として扱われる予定である。

バイデン政権は今年1月の発足時から対北朝鮮政策の見直しを続けてきた。現在最終段階にあり、今回の安保室長会議で同盟国と最終調整を行う方針だ。

ソ室長は韓国政府が朝鮮半島の平和プロセスの本格再稼働のために準備を整えていることを、日米側に説明するものと見られる。

それとともに、1次北米サミットの成果物である「シンガポール合意」を北米対話の出発点とすべきという韓国政府の立場と、朝鮮半島終戦宣言に対する米国側の反応を聞き出そうとするものと思われる。

◇美「大衆牽制」に韓国の参加を求める可能性

今回の日米韓安保室長会議を契機に、米韓、日韓両者間の協議がそれぞれ開催される点も注目に値する。

韓国大統領府は、米韓安保室長協議で対北政策調整を含めて、米韓同盟と地球規模の問題など、幅広い議題が扱われるだろうと説明した。

ただし、米国側の大衆牽制への韓国の参加要求の可能性は、韓国にまだ負担に残っているという評価だ。日米韓3者協議でも同じような「圧力」をかけてくる可能性があるという観測だ。

日本は先月16日、米国との国務・国防長官(2 + 2)会談の後、共同声明で「中国の行動は、日米同盟と国際社会に政治・経済・軍事・技術的課題を提起している」と、中国牽制への協力を確認している。

米中の間で「戦略的に曖昧な」外交をとっている韓国政府の立場では、牽制前線の構築において中心的な役割をする「クワッド」(米国、日本、インド、オーストラリアの参加協力体)に関する内容に神経を尖らせることになるという観測だ。

◇日韓両者協議に注目... 改善「動力」生まれるか

今回の安保室長会議を契機に日韓会談が開かれるという点も注目に値する。日米間3国協力を重視するバイデン政権の特性がそのまま露呈しているとみられる。

韓国政府は、米国の「仲裁」と「介入」を公認していないが、事実上、「日米間協力の先行課題である日韓関係の改善のために、米国がリードしてくれるようだ」という分析が出ている。

韓国大統領府が明らかにした日韓両者協議の主な議題は、朝鮮半島の平和定着のための日韓両国間の協力策の議論だ。しかし、ムン・ジェイン大統領がバイデン政権発足を機に、日韓関係の改善のために「和解のジェスチャー」を積極的に示しているように、日韓関係の改善についての議論がある見通しである。

また、政府が早期の日韓外相会談の開催など、日本との対話を積極的に希望しており、米国も日米韓の協力を強調しているという点で、日本もひたすら「微温な」態度をとり続けることは負担として作用するという指摘だ。
Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 88