軍部隊に侵入して越北を試みた脱北者、一審で懲役1年=韓国(画像提供:wowkorea)
軍部隊に侵入して越北を試みた脱北者、一審で懲役1年=韓国(画像提供:wowkorea)
軍部隊に侵入して越北を試みたが捕まった脱北者が一審で実刑を言い渡された。

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 ソウル中央地裁刑事25単独コ・ソヨン判事は国家保安法違反(潜入・脱出)未遂などの疑いで裁判にかけられたA被告(36)に懲役1年、資格停止2年を言い渡したことを14日、明らかにした。

 2018年、妻と共に脱北したA被告は韓国社会に適応できず、職もなく生活していたが、最終的に妻とは離婚した。

 落胆したA被告は、再び北朝鮮に行くつもりで脱北者B氏に中国ビザの発給を要請したが、新型コロナウイルスの拡散でビザ発給が難しいという話を聞き、直接軍事境界線を越えることを決心した。

 A被告は昨年9月、カンウォンド(江原道)チョルウォン(鉄原)郡所在の第3師団戦車大隊の射撃訓練場に入り、越北しようとしたところを軍人たちに発見された。

コ判事は「越北に成功した場合、大韓民国入国過程で知ったハナ院の調査方法、身元事項と異なる離脱住民(脱北者)および身辺保護担当警察官などの人的事項などが、北朝鮮に漏洩する恐れがある」と指摘した。

 また、「特に軍事施設を通じて越北しようとしたため、その過程で知った軍事施設及び潜入経路などの情報が漏れた場合、国家の存立・安全や自由民主的基本秩序が危うくなる可能性がある」と強調した。

 ただし、コ判事はA被告が後になって犯行を認めて自白した点、北朝鮮に置いてきた家族のことで簡単に定着できなかった点、脱北後に精神科を受診するなど適応の過程で困難を経験した点などを考慮したと説明した。


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