ソウル市内の大型スーパー。輸入ビールが並んでいる(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウル市内の大型スーパー。輸入ビールが並んでいる(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】日本のアサヒビールを輸入販売する韓国・ロッテアサヒ酒類の2020年の売上高が前年に比べ7割以上急減したことが19日、分かった。一時はアサヒが韓国に輸入されるビールでブランド別1位だったが、19年からの日本製品の不買運動が響いており、代わってオランダのハイネケンが首位となっている。 金融監督院によると、ロッテアサヒ酒類の昨年の売上高は前年比72.2%減の173億ウォン(約16億9000万円)、営業損益は124億ウォンのマイナスだった。2年連続の営業赤字。 同社の売上高は17年の1360億ウォンをピークに、18年は1248億ウォンに減少した。19年には日本政府による対韓輸出規制強化を受け韓国で日本製品の不買運動が広がった影響で623億ウォンに半減。営業損益は198億ウォンの赤字に転落した。 一方、ハイネケンコリアの売上高は年々伸びている。19年にブランド別1位に立ち、20年も1329億ウォンと前年比8.1%増加した。 中国の青島ビールを販売するビアケイの20年の売上高は1018億ウォンだった。18年にロッテアサヒ酒類を上回り1位を記録したが、その後は減少が続いている。 韓国関税庁によると、韓国が20年に輸入した日本のビールは566万8000ドル(約6億2000万円)で前年比85.7%減少した半面、オランダのビールは4070万4000ドルで34.0%増加した。国別の順位で日本は18年の1位から9位に後退し、オランダは6位から1位に上昇した。
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