国土交通部、「建物崩壊事故」の写真や動画など情報提供呼びかけ＝韓国・光州

韓国の国土交通部（国土交通省に相当）はクァンジュ（光州）の建物崩壊事故の原因究明のために設置した中央建築物事故調査委員会で国民の情報提供を受け付けると14日、明らかにした。

　事故調査委員会は去る10日に構成され、1日に着手会議を開いた後、本格的な調査を行っている。事故調査委員会の関係者は「今回の事故の深い分析に使われる倒壊した建物の崩壊前後の参考になる資料を確保するため、国民の情報提供を待っている」と述べた。資料の受付や問い合わせは、事故調査委員会事務局や電子メールで受け付けている。

　また、国土安全管理院では、事故調査委員会に事故現場の初動対応および業務を支援している。初動対応で収集した事故現場調査資料や設計図書などの関連書類を分析している。

　事故調査委員会では工事の許認可および契約過程、撤去計画と撤去中の安全規則順守の有無、監理の役割など全般的な分野を検討し、崩壊事故の原因を明らかにして再発防止のための根本的な対策を立てる予定だ。

　今回の事故は去る9日午後4時ごろ、光州の再開発地域撤去工事中に、5階建ての建物が倒壊する事故が発生。建物の前のバス停に停車していた市内バス1台が建物の下敷きとなり、9人が死亡、8人が重傷を負った。