「中華民族の偉大な復興、中国夢」

習近平 中国国家主席は 共産党総書記に任命されてから半月が経った2012年11月29日、先のような執権理念を発表した。「中国が世界的覇権を再び取り戻し、米国を越え世界1位の国となる」という野望を、初めて露わにしたのである。

あれから9年が過ぎた 今日2021年7月1日は、中国の「2つの100年」のうちの一つである「中国共産党創党100周年」を迎える。中国の2つ目の100年は、“新中国建国100周年”である 2049年の「社会主義の現代化強国」すなわち「中国夢」を成す日である。

習主席を中心とした共産党は、これまでの中で 最も盛大な行事を準備して、7月1日の100年間の成果を誇示しようとしている。共産党執権を正当化し、中国人たちを団結されるためである。

中国は この100年間で急速に成長し、世界2位の経済大国となった。中国の国内総生産(GDP)は 最初に集計された1952年の679億1000万人民元から 2020年には101兆5986億人民元へと、40年余りで275倍に急増した。

中国のGDPは 1989年には米国に比べ6.1%にすぎなかったが、2020年には 米国(約20兆9300億ドル)の70.2%に達するまで追いついている。英シンクタンクである経済経営研究所(CEBR)は「中国のGDPが米国を越える時期は2028年だ」と予想している。

中国共産党創党100周年を迎え 最も注目されるのは、習主席を中心とした権力体制がどのように変わるかである。中国は2022年秋の中国共産党 第20回 全国代表大会で、権力交代について決定する予定である。

中国は 党憲と党章の改定などを通じて10年ごとに国家主席を交代してきた連任規定をすでに撤廃している。これにより 習主席は3連任を通じた長期政権が可能な状態である。

中国共産党中央政治局の常務委員7人が共に意志決定をする集団指導体制は、習主席体制が根付いてからは 事実上 有名無実となり、習主席は「始皇帝」と呼ばれるほどの権力を手に入れている。

ドイツのシンクタンク“MERICS”の分析家は「任期制限と後継規範を廃止したことにより、習主席は 党に関するビジョンと中国のための国家計画を立てる時間を より多く稼ぐことができた」とし「しかし 習主席は同時に、指導部体制に改めて多大な不確実性を注入したのであり、これは 習主席が退く瞬間 指導部体制を不安定にさせる可能性がある」と指摘した。

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