報道によると、韓国政府は文大統領が23日、東京五輪の開会式に合わせて日本を訪問する場合、日韓首脳会談を要求しており、日本側がこれを受け入れる立場を伝えた。
ただ、首脳会談が行われる場合の所要時間について、両国は立場の違いを見せた。日本の首相官邸の消息筋は共同通信に「菅首相は各国の主要人物と会わなければならないため、文大統領を含め1人当たり15分程度になるかもしれない」と述べた。韓国は1時間程度の会談を望んでいるが、日本は短時間で会談を終わらせるという構想だ。
文大統領の訪日は1年7か月ぶりだ。2019年6月に大阪で開かれたG20首脳会議に出席するために日本を訪れたが、安倍晋三首相(当時)との会談は実現しなかった。当時、文大統領と安倍元首相は8秒間握手をしたものの、両国間の冷ややかなムードが浮き彫りになる形となった。
菅首相との会談も初めてだ。両国首脳は先月、英国・コーンウォールで開かれた主要7ヵ国(G7)首脳会議であいさつを交わしたが、会談は行わなかった。
首脳会談が開かれても、成果を出せるかは未知数だ。日本政府消息筋は「歴史問題をめぐる日本の原則的立場を伝える可能性はあるが、何かを協議したり交渉したりする席にはならない」とし、日本政府が儀礼的対話で会談を終える可能性があると示唆した。日本政府が継続して韓国政府に強制徴用と慰安婦被害者訴訟に関連した解決策を提示するよう要求しているだけに、韓国側が具体的な代案をまとめなければ日韓関係改善の成果を期待し難いという説明だ。
日韓首脳会談には鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官が同行する予定だ。鄭長官は、来月再び日本を訪問し、茂木敏充外務大臣と会談する日程も調整している。
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