日本で2008年に発表された推理小説「告白」は残酷な復讐劇だ。日本だけで350万部以上売れた大型のベストセラーで、韓国語、英語など10以上の言語に翻訳され、世界的な人気を得た。小説を映画化した「告白」も2010年の日本映画の興行収入7位となり、第83回米国アカデミー賞外国語映画賞部門にもノミネートされるなど、その作品性が認められた。
この小説を執筆した湊かなえは「告白」でデビューした新人作家だ。新人作家とは思えないストーリーと構成で世界を驚かせた。特に子供を失った主人公の心情を独白で埋めていく構成は非常に新鮮で興味深かった。原作小説はもちろん、後に公開された映画でもモノローグ形式を用い、一貫性が保たれた。
韓国のウェブトゥーンプラットフォームである「リディ」の「告白」は、この小説をウェブトゥーン化した作品である。小説、映画と大きく異なる構成は見られないが、有名な原作をウェブトゥーン化したという点で、新鮮である。これまで息の短いウェブ小説をウェブトゥーン化した事例はたくさんあっても、このような重いテーマの本格的な推理小説をウェブトゥーン化した例は珍しい。ウェブトゥーンの多様化を図ろうとするリーディーの新しい試みだ。
ウェブトゥーンの「告白」は、原作の内容と同じ流れだ。ただし、日本の原作を韓国の設定に変えている。主人公は中学校の先生ソヨンである。シングルマザーのソヨンは、ある日、自分の幼い娘を不意の事故で失うことになる。ソヨンは自分のクラスの学生2人を疑う。ウェブトゥーンは犯人と見られる2人の学生とその周辺の人物たちのきっ抗心理戦を描いた。このすべては主人公ソヨンの独白とコメントで進行される。
作画は原作を生かすために謎めいた雰囲気を醸し出している。全体的に憂鬱な雰囲気を演出すると同時に、細かいキャラクターの表情や感情描写で緊張感を描く。まるで映画を見るような演出で読者を没入させる。リディは原作の期待値が高いだけに、作家と海外出版社と緊密な協議を通じて完成度を高めた。
ウェブトゥーン「告白」は、リディで公開されてから5日後でウェブトゥーンドラマ部門1位となり、読者に好評を博している。また、リディのグローバルウェブトゥーン購読サービス「マンタ」でも公開され、関心を集めている。
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