韓国の月城原発敷地内から放射性物質を検出、「外部流出の有無は確認不可」(画像提供:wowkorea)
韓国の月城原発敷地内から放射性物質を検出、「外部流出の有無は確認不可」(画像提供:wowkorea)
原子力安全委員会は、ウォルソン(月城)原子力発電所民間調査団と懸案疎通協議会が遂行した、月城原発トリチウム(三重水素)の第1次調査結果と計画を公開した。

調査分野は使用後の核燃料プールと遮水構造物などの健全性およびガンマ核種流出の有無、タービンギャラリー内における高濃度トリチウムの検出原因、1号機のタービンギャラリー底の沈殿物にガンマ核種を検出した原因の検討、敷地内の観測井における測定値の推移分析と原因、外部環境への流出の有無だ。

調査結果、月城1号機における使用済核燃料プール(SFB)構造体周辺の土壌や水のサンプル(深度9メートル)で放射性核種が検出された。土壌サンプルでは、ガンマ核種が1グラムあたり最大0.3ベクレル検出された。水サンプルではトリチウムが1リットルあたり最大75万6000ベクレル、ガンマ核種が1グラムあたり最大0.14ベクレル、それぞれ検出された。

調査団はSFBの壁と遮水構造物の状況を総合的に考えれば、1号機のSFBの遮水膜が1997年、円型の設計と異なって施工され、意図していた遮水機能を遂行できなかったものと判断している。

しかし海洋側の既存事業者による地下水観測孔(深度約20メートル)では、トリチウムやガンマ核種の濃度に変化がみられなかった。

調査団は、地下水を通じた敷地内の放射性物質流出の有無を確認するため、地下水の流れも分析している。

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