雲南省で「獣脚類恐竜の足跡」が120個発見される=中国報道(画像提供:wowkorea)
雲南省で「獣脚類恐竜の足跡」が120個発見される=中国報道(画像提供:wowkorea)
中国・雲南省の雲南大学脊椎動物研究院チームは5日、オープンアクセスジャーナル「PeerJ」に論文を発表し、ジュラ紀前期の獣脚類恐竜の足跡の化石を発見したことを明らかにした。この足跡は、現在までに雲南省で発見されたもののうち、最も大きい恐竜の足跡だとしている。

 足跡はジュラ紀前期の後半のものと推測され、全部で120個見つかった。すべての足跡は指が3本だが、大きさや形態には違いが見られる。研究院チームはそのうち保存状態の比較的良いものを分析し、A・B・Cの3タイプに分類。Aタイプは小型の足跡で、「Grallator」に比較的近い。Bタイプはやや大型で、以前雲南省で見つかった「K.xiaohebaensis」の足跡に近い。C型は大型の足跡で、1つしか発見されなかった。これはアメリカのカリエンタで見つかっている「K.isp」という足跡に近いとしている。

 現在までに雲南省で発見されている恐竜の化石のうち、大多数は竜脚類の恐竜で、獣脚類のものは少ない。今回の発見は、雲南省の環境や獣脚類恐竜の地理的分布などを研究する上で貴重な価値を持つ。

 雲南省の滇中盆地ではこれまでも多くの恐竜の骨や足跡の化石が発見されている。
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