この1週間の1日平均の新規感染者数は1900人で、前の週に比べ542人(40%)増加した。これは、ウィズコロナへの転換が公表されたことで社会全般の防疫に対する緊張度が下がったことを意味する。先週末には紅葉の季節を迎え、あふれかえった自動車が高速道路を埋め尽くした。そこにハロウィンも重なり、ソウルのイテウォン(梨泰院)やカンナム(江南)などに人が集まり、全国各地で1000人余りが防疫規則違反で摘発された。
国内最大規模のショッピングフェスティバルであるコリアセールフェスタも昨日から始まった。15日まで開かれる今回のフェスタは、ウィズコロナへの転換を象徴する行事という点では嬉しいが、防疫面では心配だ。オンラインとオフラインを並行して行われるというが、全国17の市・道のスーパーなどを訪れる消費者は多いだろう。マスクの着用や手の消毒など、個人ができる感染防止策を徹底的に行わなければ感染リスクは増大せざるを得ない。今月から本格的に寒くなれば、密閉された室内生活が増えることも懸念される。
ウィズコロナの下では新規感染者がこれまでよりもずっと増えるのは明らかだ。防疫当局も、1日の新規感染者が最大5000人まで増える状況に対応できる医療体系を備えるとしている。しかし、英国など海外の事例を見れば、数万人まで増える可能性は排除できない。我々はウィズコロナを政府や国民が一丸となって成功させなければならない。そのためには、ウィズコロナの下でも感染防止に細心の注意を払うべきだ。莫大(ばくだい)な代価を払ったこの1年9か月間の統制社会、統制経済には決して戻してはならない。
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