“文大統領に妄言”の日本人元公使が不送致に＝韓国報道

韓国警察が文在寅（ムン・ジェイン）大統領に対する不適切発言で物議を醸した相馬弘尚・元駐韓日本大使館総括公使に対して不送致とする決定を下した。

　ソウル警察庁の反腐敗公共犯罪捜査隊は今月5日（きのう）、「相馬元公使が当時、外交官として駐在国の司法手続きを免除される免責特権の適用を受ける点を考慮して、不送致の決定をした」と明らかにした。

　警察関係者は「明示的に免責特権を放棄してこそ、調査を行い、裁判も進めることができる」とし、「日本に出国したことは、特権を放棄しないという意思と変わりないと韓国外交部が判断した」と述べた。

　相馬元公使は今年7月15日、韓国テレビ局・JTBC関係者との対話の途中で文大統領の日韓関係改善努力と関連して独善的という意味で性的表現を使用して不適切な発言をした。

　不適切発言後、相馬元公使は日本政府の帰国命令によって今年8月11日に韓国を出国している。