文大統領「世界がうらやむ国となった」「生活の質向上に反映されるよう、まい進する」

韓国のムン・ジェイン（文在寅）大統領はきょう（9日）「我々はいつの間にか世界が認め、うらやむ国になった。そのすべてはわが国民が成し遂げた国家的成果だ」として、ヨーロッパ巡訪の成果を強調した。

コ・ス の最新ニュースまとめ

文大統領はこの日、青瓦台（韓国大統領府）で国務会議を主宰し「多くの国が我々の成功的な経験を知りたがり、協力を希望している」と語った。

また「このような自負をわが国民はもつべきだ」とし「政府はこのような国格の上昇が国民の生活の質向上に反映されるよう、一層まい進していく」と語った。文大統領は先月28日から今月5日まで、ヨーロッパで開催されたG20サミット・COP26（第26回気候変動枠組条約締約国会議）サミット・韓-ヴィシェグラード（中央ヨーロッパ4か国）サミットに出席した。

文大統領は「7泊9日のヨーロッパ巡訪は息つく暇もない日程であったが、成果は少なくなかった」とし「さらに格上げされた韓国の地位を実感し、朝鮮半島の平和に対する国際社会の支持も改めて確認した」と語った。

つづけて「世界の首脳たちは、我々の模範的な防疫と経済回復・文化分野での成功・NDC（国家温室ガス削減目標）の引き上げなど気候危機克服の意志・先進国と開発途上国との懸け橋としてリードする役割に対して高く評価した」と語った。

また「バッテリーなどのエネルギー・電気自動車・新再生エネルギーなどの多様な分野での協力を強固にすることができ、世界経済の大きな危険として浮上した供給網の不安解消に対する共同対応の意志も束ねた」と語った。

文大統領は「ヨーロッパで最もダイナミックに成功し、韓国の最大投資国であるハンガリー・チェコ・スロバキア・ポーランドによる “ヴィシェグラード・グループ”とは、科学技術・エネルギー・インフラまで経済協力の幅を大きく拡げた」と語った。

一方、文大統領のヨーロッパ巡訪の期間から、韓国では尿素水の品薄で物流に大混乱が起きている。韓国では石炭の国内生産が中止され、尿素水需要の90%以上を中国石炭から生産される尿素の輸入に頼っていた事がその原因とされている。