ヨーロッパでは新型コロナ患者が再び急増したことで、一部の国が「封鎖措置カード」を再び切る動きをみせている(画像提供:wowkorea)
ヨーロッパでは新型コロナ患者が再び急増したことで、一部の国が「封鎖措置カード」を再び切る動きをみせている(画像提供:wowkorea)
ヨーロッパでは新型コロナウイルス感染症による患者が再び急増したことで、一部の国が「封鎖措置カード」を再び切る動きをみせている。昨年、全面的な封鎖により経済活動に大きな打撃を受けたヨーロッパは、封鎖だけは避けようとしていたが、急速な拡散に仕方なく強力な措置をとらざるを得ない状況である。一部の国では新型コロナワクチン接種も「義務化」することにした。

オーストリア政府は「今月22日(現地時間)から全国的な封鎖措置を施行する」と19日明らかにした。今回の封鎖により、生活必需品の購入や運動など一部の例外的な状況を除いて、外出は制限されることになる。

これまで新型コロナ防疫の模範国とされてきたオーストリアは、ことしの秋以降新型コロナの患者が急増したことで、連日新規感染者数が最大値を更新し続けている。特に極右勢力の影響によりワクチンに対する抵抗感も、他の西ヨーロッパ国家に比べ大きいほうである。ロイター通信によると、オーストリアのワクチン接種完了率は約66%で、EU(ヨーロッパ連合)平均の67%より低い状況である。

オーストリアのアレクサンダー・シャレンベルク首相は「我々の中で、あまりにも多くの人が連帯を十分に示さなかった」とし「クリスマスの休日のために最大20日間防疫措置を順守し、ソーシャルディスタンスをとることを求める」と語った。また「来年2月からは新型コロナワクチン接種も義務化する」と付け加えた。

隣国ドイツも一日の新規感染者が6万人を超えるなど状況が深刻化したことで、アンゲラ・メルケル首相と16の州知事たちが緊急会議を開き、ワクチン未接種者の様々な活動を制限する計画に合意した。

英国はブースター接種(追加接種)と青少年へのワクチン接種を強調しているが、まだ具体的な義務化の動きはない。ただボリス・ジョンソン首相は記者会見で「今後、ワクチン接種完了という概念にブースター接種が入る可能性がある」と語った。英国政府はワクチンパスにブースター接種の記録を入れる計画である。

最近一日の新規感染者が7000~8000人台まで上昇し4次流行に直面しているギリシャも、ワクチン未接種者に対する規制を大幅に強化する。キリアコス・ミツォタキス首相は18日、TVで生中継された国民への談話を通じて「今月22日からワクチン未接種の市民の全ての室内公共場所の出入りを禁止する」と発表した。

オランダは午後6時以降の非必須商店の営業を禁止するなど、部分的封鎖措置を導入した。

ロシアとラトビアなども多数の事業場と商業施設・学校の運営を中断させたり、夜間の通行を禁止している。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96