韓国銀行「世界経済は新型コロナショックから脱し、景気回復が続く見通し」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国銀行「世界経済は新型コロナショックから脱し、景気回復が続く見通し」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
新型コロナウィルスの新しい変異株「オミクロン株」が世界的に拡散しているが、世界経済は「新型コロナショック」を脱して景気回復するという韓国銀行の見通しが発表された。

韓国銀行は主要なリスク要因として、新型コロナウィルスの感染状況、世界の供給ボトルネック現象、中国経済の鈍化速度、米連邦準備制度理事会(FRB)の通貨政策正常化のペースなどを挙げたが、4つの要因はともに景気回復を妨げないと評価した。

韓国銀行は「新型コロナウィルスに対する防疫強度が徐々に緩和され、原材料価格の上昇と物流への支障は来年中にも緩和に向かうものとみられる」と明らかにした。中国経済が急激に減速する可能性は低く、FRBの通貨政策は金利引き上げまでは緩やかに進むと予測している。

韓国銀行は報告書で、新型コロナウィルスの感染拡大について、「致死率などがいまだ不明な『オミクロン株』の発生で不確実性が高まったが、長期的な流れから見ると世界的に防疫強度緩和へと向かう可能性が高いというのが大方の評価」と明らかにした。ただ、防疫を強化した国が増えた場合、世界の景気回復が遅れる可能性も排除できない。

世界の供給ボトルネック現象による国際原材料価格の高騰については、供給の制約が次第に緩和されていることを受け、冬が過ぎれば概(おおむ)ね安定する見通しを示した。自動車向け半導体需給の不均衡は、ASEAN諸国のワクチン接種率の上昇や設備投資拡大などの影響を受け、来年中に緩和されると判断している。

物流への支障は、来年中に商品需要がサービス需要に転換することで緩和されると予測した。米デューク大とリッチモンド・アトランタ連邦準備銀行が企業の最高財務責任者(CFO)を対象に調査した結果、物流支障解消予想のタイミングとして来年上半期とした割合が35%、下半期以降とした割合が49%と集計された。ただ、労働力供給への支障は、転職者の増加、高齢層の早期退職による経済活動人口の減少などにより遅れて出る可能性が高い。

中国経済については、「不動産部門のレバレッジ解消、富裕層政策の強化の影響で成長傾向は鈍化するが、財政余力や良好な対外需要を考慮すると、来年中に成長傾向が急激に鈍化する可能性は低いというのが大方の評価だ」と説明した。

またFRBの通貨政策正常化のペースについては「今月14日と15日(現地時間)に開かれる連邦公開市場委員会会議でテーパリングを開始する可能性があるが、利上げを含む正常化過程自体は緩やかに進行する可能性が高い」と明らかにした。
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