ボイスフィッシング犯罪に加担した容疑で2件の逮捕令状が出されてから2年間逃亡中で指名手配されていた38歳の男は店の取締が始まると厨房の食器洗い機の下に1時間以上隠れていたが捕まった。(画像提供:wowkorea)
ボイスフィッシング犯罪に加担した容疑で2件の逮捕令状が出されてから2年間逃亡中で指名手配されていた38歳の男は店の取締が始まると厨房の食器洗い機の下に1時間以上隠れていたが捕まった。(画像提供:wowkorea)
韓国の新型コロナウイルス対策措置となる「社会的距離の確保」によって営業が制限された遊興施設がオープンした瞬間、取締班は固く締められた鉄の扉を強制的に開けようと苦戦していると、中にいた女性が抗議しながら堂々と扉を開けた。

 5日、警察によると、ソウル・スソ(水西)警察署は4日午後10時30分頃、カンナム(江南)区の遊興施設を摘発し、 事業主と従業員14人と客として来店していた11人を感染病予防法違反容疑で立件したという。中には、ボイスフィッシング犯罪で2年間逃亡中だった指名手配者もいた。

 この日、警察は店周辺を巡察していた時、高級乗用車が駐車されており、従業員が外部から見張りをしたり、防犯カメラなどの装備が設置されたりした点を怪しく思って取り締まった。現在、「社会的距離の確保」により午後9時以降の営業が制限されているが、この店はそれに反して営業をしていたのだ。

 狭くて長い廊下を歩き、店の内部に入っていくと、薄暗いホールと明かりのついた部屋が目に飛び込む。それぞれの部屋には客と女性接客員が座っていた。

 現場で摘発された客のうち、ボイスフィッシング犯罪に加担した容疑で2件の逮捕令状が出されてから2年間逃亡中で指名手配されていた38歳の男もいた。男は取締が始まると、店の厨房の食器洗い機の下に1時間以上隠れていたが捕まった。

 男はその後、警察の調べで「2年以上、逃亡してきたが酒を飲んで検挙されるとは思わなかった」とため息をつき、「警察に追跡されると思って、新型コロナワクチンを接種できず、体調が悪くてもPCR検査など受けなかった」と明らかにしたという。

 それ以外にも、従業員と一部の客は他の出口から逃げ出し、警察に捕まった。彼らは「事業主が警察の取り締まりがきたと監禁したので時間に遅れた」と主張したが、警察がその客が政府の防疫指針を違反して店を訪れた証拠を提示すると容疑を認めた。

 この店は、出入りした人に対してQRコードや新型コロナワクチン接種の完了有無、体温測定など最低限の防疫規則も守らずに営業したことが分かった。これに対して警察は、事業主と従業員などを相手に詳しい経緯を調べる方針だという。

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