金氏はこの日、「会員皆様の誇りと光復会の名誉に累を及ぼしたことをおわび申し上げる」とする文書を聯合ニュースに送り、「人を見る目が無く、監督管理をしくじり、こうした不祥事が起きた。全面的に私の不覚」と釈明した。
同氏は自身に関する疑惑を、内部での不正が発覚した元幹部による「メディアへの虚偽の情報提供」と主張しており、文書でも悔しさをにじませた。
先月25日、ケーブル向け総合編成チャンネルのTV朝鮮はこの元幹部の話として、金氏がこの1年間、光復会が国会議事堂内で運営するカフェの収益金を流用してきたとする疑惑を取り上げた。その後、国家報勲処が監査を実施し、今月10日、金氏が収益を私的な用途で使ったという疑惑が一部事実と確認されたと発表。警察に金氏ら関係者の捜査を依頼した。
報勲処が国会政務委員会に報告した監査結果によると、不正な資金の使用は7256万5000ウォン(約700万円)に上る。ここには韓国伝統衣装とスーツの購入費(440万ウォン)や理髪代(33万ウォン)、マッサージ代(60万ウォン)などが含まれていた。
監査結果の発表直後、金氏は「明白な名誉毀損(きそん)」とし、辞任を拒む姿勢だった。ところが14日、光復会の一部の会員が会長不信任案を採決するための臨時総会の開催を求めたことから、辞任受け入れに転じた。会長不信任を取り扱うのは光復会創立後初の事態で、政界からも辞任圧力が強まっていることが背景にあるとみられる。
金氏は会長就任から2年8か月で、不名誉な形で辞任することになる。
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