ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はメディアとのインタビューで、ジョー・バイデン米大統領への信頼を強調し、ロシアの全面侵攻に立ち向かっているウクライナに「戦闘機の支援」と「飛行禁止区域(no-fly zone)の設定」を改めて求めた。

ゼレンスキー大統領は8日(現地時間)米ABC放送とのインタビューで、ウクライナ領空への制空権奪還のため、米国をはじめとした西側の同盟国が積極的に支援することを要請した。

ゼレンスキー大統領は「ウクライナが自ら領空を統制できないことで、ロシアはミサイルとヘリコプター・戦闘機などを動員し、我々を爆撃している」とし「これ以上、ロシアがウクライナの領空を勝手に侵害することを放置できない」と訴えた。

ゼレンスキー大統領は、制空権を掌握するための具体的な援助方法として「戦闘機の提供」をあげた。「この事案を、バイデン大統領との電話会談ですでに要請した」とも語った。

米メディアによると、ホワイトハウスは「ポーランドがウクライナにロシア製ミグ戦闘機などを渡せば、米国がF16戦闘機をポーランドに提供し、ポーランドの軍事力の空白を埋める」という方案を検討している。

またゼレンスキー大統領は、ウクライナの上空に対する飛行禁止区域の設定の重要性についても改めて力説した。

ゼレンスキー大統領は「ミサイルが頭上を飛び、大学と小児病院などを爆撃している状況において、他の答えはない」とし「飛行禁止区域を設定しロシアの戦闘機を撃墜してこそ、これ以上多くの生命が犠牲になるのを防ぐことができる」と強調した。

ゼレンスキー大統領は最後に「ウクライナへのロシアによる全面侵攻は、東ヨーロッパに限った地域戦争ではなく、全世界に影響を及ぼす事案であることから、自由世界が団結して対応しなければならない」と語った。

また「全ての人々は『ウクライナは米国やカナダから遠く離れている』と思っているが、自由世界という概念でみる時、我々は皆同じ空間にいるのだ」とし「(権威主義から)自由と権利が侵害され踏みにじられる時、あなたが我々を保護できなければ、その次の被害者はあなたになるかもしれない」と語った。つづけて「(ロシアのウラジーミル・プーチン大統領という)野獣は、多く食べればもっと多くのものを要求しつづけるからだ」と付け加えた。

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