中国が「今秋の台湾侵略」を検討?…政府報道官は「平和的統一の道筋をつけたい」=台湾報道(画像提供:wowkorea)
中国が「今秋の台湾侵略」を検討?…政府報道官は「平和的統一の道筋をつけたい」=台湾報道(画像提供:wowkorea)
外国の専門家らが、中国政府が今年の秋にも台湾に軍事侵攻すると予測していることに関し、中国当局が見解を発表した。
 
 ロシア連邦保安庁の関係者が先日、内部情報分析の中で「中国政府が今年の秋に台湾へ侵攻することを検討していた」と報告した。また、中国の研究者・李義虎(イー・リーフー)氏は2027年以前の軍事侵攻の可能性について「近年、確かにそういった声は存在する」と述べていた。
 
 中国国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮(ジュ・フォンリェン)報道官は16日の定例記者会見において、「現在、両岸関係(中台関係)は非常に緊張した状態にあり、台湾海峡のリスクは高まっている」とし、「その根本的原因は民進党当局が外部勢力と結託して独立をもくろんでいるためだ」と主張した。
 
 朱報道官はさらに「祖国の完全なる統一を実現することは中華同胞共通の願いだ。大陸(中国政府)は粘り強く、最大限の努力と誠意をもって、平和的統一の道筋をつけたいと願っている」とした上で「同時に、大陸は国家の主権と領土の保全に関して揺らぐことはない。どのような勢力であれ、祖国を侵犯し神聖な領土を分裂させる者は絶対に許さない」と強調した。

 李克強(り・こっきょう)首相が発表した今年の「政府工作報告」には、台湾に関連して「新時代において共産党が台湾問題を解決するための総体的戦略を貫徹する」「外部勢力の干渉に断固として反対する」という2文が新たに含まれた。これを受けて、記者からは「中国側がさらに台湾に対してより強硬な対応をするということか」との質問が上がった。

 朱報道官はこれについて「大陸の対台湾政策・方針は明確で一貫したものだ」とし、「政府は国家の主権・領土をしっかりと守るため、必要なあらゆる行動を取っていく」と従来の立場を繰り返した。
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