中国・上海市で女性たちが「1本のネギ」をめぐって追走劇…野菜価格高騰が深刻化

中国・上海市で新型コロナウイルス感染拡大を受けて野菜の品薄が続き、価格が高騰している。そんな中、1本のネギをめぐって2kmもの距離を走った母娘の話が話題となっている。

　現地メディアの報道によると、この母娘は3月28日にスーパーで買い物をし、ネギを3本購入した。ところが、電動自転車に乗って家に帰る途中、ネギを1本落としてしまった。その直後、2人は通りかかった女性がそのネギを拾っていくのを目撃した。母娘は迷ったが、ネギの価格が非常に高いことを考慮し、その女性を電動自転車で追いかけることにした。2kmほど走ったところでようやく追いつき、レシートを見せるなどして女性に説明し、ネギを返してもらったという。

　インターネット上では、今回の母娘の行動について、ネギを含む野菜価格の高騰を反映したものと話題になっている。

　上海市当局は、市内各区に生活物資の供給体制を整えるよう指示を出しているが、インターネット上では多くの市民が生活物資の不足・高騰に不満の声を上げている。