13日(現地時間)、ロイター通信は業界関係者らを引用し、中国海洋石油が英国、カナダ、米国で行っている事業を撤収する計画を立てたと伝えた。
中国海洋石油は2012年、カナダ石油企業のネクセン(Nexen)を150億ドル(約1兆8800億円)で買収し、中国最大の石油企業となった。これを起点に、米国や英国などでも掘削事業を開始した。
中国海洋石油が、現在英国付近の北海、米国のメキシコ湾、カナダ内陸地域のオイルサンド(原油を含む砂または砂岩)で生産する石油は、一日約22万バレルである。
中国海洋石油が西側諸国に進出してから、約10年ぶりに電撃撤退を計画している理由は、米国との関係改善が容易ではないという判断によるものと解釈される。ドナルド・トランプ元大統領政権時、人権、台湾問題などを理由に、米国は中国を圧迫し、貿易戦争を繰り広げた。
ウクライナ侵攻を糾弾するための西側諸国のロシア制裁に、中国が参加しないと明らかにし、両国関係はさらに溝が深まった。同日、ジャネット・イエレン米財務長官は米シンクタンクのアトランティック・カウンシル主催で行われたイベントで「米国と同盟国がロシアに課した制裁を毀損する国家に対して黙っていないだろう」と中国に警告した。ロイターは、西側諸国にある中国企業の資産凍結の可能性があり、これに中国海洋石油が撤収を確定したと推測した。
ある消息筋は、中国海洋石油が北米で事業を撤収する代わりに、ラテンアメリカとアフリカで掘削事業を行うと述べた。ブラジルとガーナ、ウガンダで新たな機会を模索していると付け加えた。
一方、昨年3月、米国ニューヨーク証券取引所で上場廃止された中国海洋石油は、今月末、上海証券取引所に上場する計画だ。上場廃止当時、ニューヨーク証券取引所は、中国軍が所有または統制する企業に対する米国人の投資を禁止するドナルド元大統領の行政命令に基づく措置だと説明した。
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