2017年の特別上映会に出席した主演のハン・ジミン(中央)、パク・ヒョンシク(左)と、ホ・ジノ監督=(聯合ニュース)
2017年の特別上映会に出席した主演のハン・ジミン(中央)、パク・ヒョンシク(左)と、ホ・ジノ監督=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の巨大複合企業、サムスン電子が製作した短編映画「二つの光」が、完成から約5年を経て日本で封切られた。 業界関係者によると、同作品は13日に東京と大阪で公開された。来月からは名古屋、札幌、福岡、仙台など日本全国の主要都市で上映される。 「二つの光」はサムスン電子の社内ベンチャーが開発した視覚障害者支援アプリを題材にしたもので、2017年に製作された。ハン・ジミン、パク・ヒョンシク主演で、ヒット映画「八月のクリスマス」のホ・ジノ監督がメガホンを取った。韓国では公開当時、SNS(交流サイト)などで大きな話題を呼んだ。 視覚障害にも堂々と明るく生きるアロマセラピストのスヨン(ハン・ジミン)と、次第に視力を失っていくピアノ調律師のインス(パク・ヒョンシク)が写真同好会で出会い、惹かれ合っていくラブストーリーを描いている。  日本での公開は、芸術映画を厳選して紹介するブリッジヘッドの宣伝スタッフ2人が同作品を見て「ぜひとも日本に紹介したい」と意欲を示し、実現した。2人は韓国内のつてをたどり直接プロデューサーに交渉。自費で同作を買い付けた。 映画の題材となった視覚障害者支援アプリは、カメラのレンズから見える映像を視覚障害の類型に合わせ、認識しやすい形態に変換するもので、現在後続の開発作業が行われているという。 サムスン電子関係者は「企業の社会的責任を実践する一環として製作した映画の真心と作品性が認められ、日本で上映されたことに意味がある。人類社会に貢献するというサムスンの経営哲学をさまざまな形で実践していく」と話した。
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