韓国製薬会社、塩野義製薬との“新型コロナ経口治療薬”の緊急承認を申請…国産治療剤第1号として期待=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国製薬会社、塩野義製薬との“新型コロナ経口治療薬”の緊急承認を申請…国産治療剤第1号として期待=韓国報道(画像提供:wowkorea)
東京都医師会が最近、新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の経口治療剤「S-217622」に「緊急承認制度」を適用する形で経口薬の早期承認を要求したというニュースが出て、日東(イルドン、ILDONG)製薬の株価が上昇傾向だ。

 今月17日の韓国取引所によると、日東製薬は17日午前10時38分現在、前営業日比で400ウォン(1.11%、約40円)値上がりした38000ウォン(約3960円)で取引されている。

 今年5月に施行された改正医薬品医療機器法に盛り込まれた「緊急承認制度」を適用する形で韓国産の新型コロナ経口薬の早期承認を要求したのだ。この制度では、安全性が確認され、一定の効能が推定される医薬品の使用を承認することができる。緊急承認を受けた薬剤は2年程度の限られた期間内での使用が認められ、その間に有効性が現れない場合は承認が取り消される。

 東京都医師会の尾崎治夫会長は「今ここで重症化予防に使える経口薬が増加すれば、(新型コロナを)インフルエンザのように扱える。今、新型コロナの感染状況はかなり良い方向に向かっているようだ」と期待を込めた。

 「S-217622」は韓国の日東製薬と日本の塩野義製薬が共同で開発している新型コロナの経口治療剤だ。先月16日の週刊総合科学ジャーナル誌「ネイチャー」の掲載によると、日本の研究チームは、メルク・シャープ・アンド・ドーム(MSD)の「モルヌピラビル」、ファイザーの「パクスロビド」、塩野義製薬の「S-217622」がオミクロン株の下位変異BA系列の感染を制限する可能性があると明らかにした。

 一方、米国政府が塩野義製薬の新型コロナ経口治療剤「S-217622」の購入のために水面下で交渉を行っていることが分かった。日東製薬と塩野義製薬は現在、最終段階の臨床試験を進めている。
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