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国民健康保険公団の「2022年第1四半期健康保険主要統計概要」の資料をみると、健康保険の診療費全体が毎年上昇している状況で、特に高齢者の診療費が大きく増加している。診療費とは、健康保険が医療機関に支払った診療費と患者が医療機関に直接支払った本人負担金を合わせたものだ。
65歳以上の高齢者健康保険診療費は、2016年の25兆187億ウォン(約2兆6156億円)から2021年には40兆6129億ウォン(約4兆2459億円)へと増加した。健康保険の総診療費のうち高齢者診療費の割合は、2016年の38.7%から2021年には43.4%へと増え続けている。
また65歳以上の高齢者人口は、2016年の644万5000人から2021年には832万人と大幅に増加している。
問題は、低出産と高齢化により総人口の減少時期が早まっている中、高齢者人口はより急速に増えているという点だ。韓国統計庁によると、2040年には国内で3人中1人は高齢者となる。
専門家たちは「人口高齢化と健康に対する関心の増加などにより、医療需要と医療利用量は一層増えるものと予想されることから、持続可能性を確保しようとすれば、放任に近い状態で医療の利用を許容している現行制度に着手する必要がある」と指摘している。
保健社会研究院のシン・ヒョヌン保健政策研究室上級研究員は「保健医療制度は国民の健康を第一線で守る強固な防御膜ではあるが、いくらよい制度だとしても持続できなければ国民が信頼し頼ることはできない」とし「これからの保健医療政策は、必ず必要な分野の医療保障は拡大するが、不必要な分野は改善するほうに転換していかなければならない」と強調した。
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