尹大統領は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するためマドリードを訪れており、オーストラリアとの首脳会談が現地での最初の公式日程となる。
この会談で両首脳は価値規範の連帯強化の必要性で一致した。アルバニージー首相はロシアのウクライナ侵攻に触れ、権威主義による悪影響の可能性に危機意識を持たなければならないと述べた。
エネルギー・気候変動への対応に関しては炭素中立(カーボンニュートラル)と環境に配慮したテクノロジー(グリーンテック)での協力を申し合わせ、先端産業素材と希少金属(レアメタル)の供給網協力についても話し合った。尹大統領はオーストラリアが強みを持つグリーン水素分野への韓国企業の参画を希望し、経済安全保障協力の重要性を強調した。
北朝鮮を巡り、アルバニージー首相は「北朝鮮に科している経済制裁を今後も強力かつ厳格に履行していく」とし、北朝鮮の非核化と朝鮮半島の平和定着へ積極的に協力する姿勢を改めて示した。
尹大統領は2030年国際博覧会(万博)の釜山誘致に向け、太平洋諸島フォーラム(PIF)リーダーとしてのオーストラリアの支持を要請。アルバニージー首相は適切に考慮すると応じた。
アルバニージー首相は韓国とオーストラリアで東南アジア諸国連合(ASEAN)との協力強化を図り、地域に積極的に関与することでアジア太平洋地域の自由と平和、繁栄へ共に寄与しようと呼び掛け、尹大統領も同意した。
両首脳は相互訪問をはじめ顔を合わせる機会を増やし、幅広く協力する方針で一致した。
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