BBC放送は27日(現地時間)、インド北東部のビハール州では落雷が絶えず、25日の一日で合計20人が死亡したと報道した。これに先立ち、州政府は今月24日、緊急対策会議を開き、公共施設避雷針の設置など対応案を設けたが、今回の惨事を防ぐことができなかった。
ニティシュ・クマール・ビハール州首相は声明を出し、犠牲者に哀悼を表し、「すべての遺族に慰労金として40万ルピー(約68万円)を支給する」と明らかにした。彼はまた「雨季の間は、インド国家災難対応局(NDMA)の警告を随時確認し、野外活動を控えることを求める」と付け加えた。
インドでは毎年雨季(6~9月)に落雷が多く、約2000人が死亡する。インドは他の国に比べ屋外で働く人が多く、落雷事故にもっと脆弱(ぜいじゃく)だとBBCは説明した。
最近は気候変動により、落雷回数が増加する傾向だ。非営利団体「気候復元観測システム推進協会」によると、2020年4月から昨年3月までの1年間、インドで約1800万回の落雷が観測された。これは前年同期比34%増加した数値だ。スニタナライン・インド科学環境センター所長は「地球温暖化が落雷回数増加の、最も大きな要因とみられる」とし「平均気温が1℃上がると落雷回数は12倍増加する」と述べた。
一方、BBCは現在もインド北部地域に雷が多く、死亡者数は増え続けるものと見られると伝えた。インド気象庁は7月30日まで、ほとんどの地域に雷と雷を伴った集中豪雨が予想されると、落雷事故に対する細心の注意を求めた。
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