尹政権の北朝鮮政策を説明する金国家安保室第1次長=15日、ソウル(聯合ニュース)
尹政権の北朝鮮政策を説明する金国家安保室第1次長=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国大統領室の金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長は15日の記者会見で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が言及した北朝鮮に対する「大胆な構想」に関し「政治と軍事部門の協力ロードマップ(行程表)も準備してある」と説明した。尹大統領は同日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の演説で、北朝鮮が実質的な非核化に転じた場合の韓国の対応として主に経済面の支援を挙げたが、大統領室は政治と軍事分野の構想もあることを明らかにした。 

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 金氏は「軍事分野では緊張緩和の措置が信頼醸成の段階に進まなければならない。政治分野では平和構築の措置が平和定着の段階として締めくくられなければならない」と述べた。

 尹大統領の演説内容について「北が必要とすると思われる経済発展策にまず焦点を当て、重要なポイントを提案したもの」と説明。「北が本気で非核化交渉に臨む場合、初期の交渉過程から経済支援の措置を積極的に講じるという点で、思い切った提案だ」と強調した。

 包括的な非核化合意に至るなら、凍結、申告、査察、廃棄と進む段階的な非核化措置に応じて南北経済協力を本格化するために、南北共同経済発展委員会を設置する方針を示した。実質的な非核化プロセスの開始を前提に、発電所・送配電インフラ、空港、病院・医療インフラの近代化、国際投資・金融支援事業の誘致に乗り出すという。金氏は「北の呼応を期待する」と促した。

 大統領室の関係者は「2018年の(米朝首脳の)ハノイ会談当時、北の指導部が最も関心を持って質問したのは国連による制裁の緩和に関することだった」とし、「場合によっては、現在履行されている国連制裁決議案の部分的な免除も国際社会と協議する計画だ」と述べた。


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