8日の夕方、ソウル・ヨイド(汝矣島)のハンガン(漢江) 市民公園。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに開催かれた「ソウル世界花火大会2022」が終わりを迎える頃、キム氏夫婦は、2人の子供を促し帰宅の途につくことにした。花火大会が終了する午後8時30分を約5分後に控えていた。
キム氏夫婦の予想は的中した。観覧客100万人余りの帰り道はまさに戦争だった。「花火大会は終了いたしました」という言葉が響くと、人々はヨイナル(汝矣ナル)駅に大挙して押し寄せ、押し流されるように移動した。
警察は花火大会終了後、しばらくの間、5号線のヨイナル駅の4つの出口のうち2つを閉鎖した。一度に多くの人が駅舎内に押し寄せ、事故が起きる可能性を考慮しての措置だった。このため、2つの出口の前は人だかりができ、列ができていた。
近隣の5号線ヨイド(汝矣島)駅、9号線 セッカン駅に移動する人波もかなりのもので、雲が流れるように移動していた。
彼女と一緒に花火を見にきた、イム氏(31)は、「家は、ソウルのノウォン(蘆原)区だが、道のりは遠い。花火はとても良かったが、人が多すぎて疲れ果てた。近くでビールでも一杯飲んで行こうとしたが、それも簡単ではなさそうだ。いつになったら家に帰れるのだろうか…」と苦笑いした。
チェ氏(24)は「汝矣ナル駅は人が多すぎて、かなり時間がかかりそうなので、とりあえず汝矣島駅に向かうが、そこもすしづめ状態だろう。とりあえずここから抜け出すのが最優先だ。バスでも電車でも何でもいいから乗りたい」と話した。
最初からゆっくり帰宅することを決めていたという人もいた。花火大会終了後、公園内にブルーシートを敷きその場にとどまっていたパク氏(29)は「少し寒いので家に帰りたいが、どうせ今行っても後で行っても到着時間は変わらないと思う。友達とおしゃべりしながらさっき撮った写真を見て時間をつぶし、落ち着いたら出発する」と話した。
ソウル世界花火大会は、ハンファグループが社会貢献事業として2000年から開催してきた。今年は新型コロナウイルスの流行以来、3年ぶりに「We Hope Again」というテーマで開催された。ハンファグループによると約100万人が今回の花火大会を楽しんだ。ハンファの関係者は「午後8時頃まで汝矣島にある会場だけで約75万人が集まり、近隣地域の観覧客まで合わせると100万人以上になるだろう」と述べた。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 75