観光業界などによると、日本旅行の人気が急上昇しているという。日本の「ビザなし入国」が再開され、若年層の間で人気の海外旅行先の一つとして挙げられている。海外旅行のために新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種を急いで受ける人も多い。
日本はこれまで最大90日までビザなし入国と滞在ができることで人気の旅行地のひとつだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりビザなし入国を制限した。しかし今月11日からビザなし入国を約3年ぶりに再開した。これにより、3回目のワクチンを接種した場合に限り、日本にビザなしで入国できる。ワクチン未接種者の場合は出国の72時間以内のPCR陰性証明書があれば入国が可能だ。
入国規制が解除されたうえに円安まで加わり、日本旅行に対する需要が急増している。円相場は32年ぶりに100円あたり1000ウォンを下回っており、往復航空券は20万ウォンから30万ウォン台で購入でき「国内旅行よりお得」という声も出ている。インターネットの旅行コミュニティなどでは「3年前に行ったおいしい店はまだありますか」、「美術館やテーマパークなどの営業時間はそのままですか」など、新しい旅行情報を得ようとする質問が目につく。
大学生の李さん(25)は「年末には航空チケットの価格が上がるので、チェジュ(済州)島などの国内旅行に行くよりは、いっそ海外の日本に行ってみたい」と話し、「現地に留学をしている友人たちも感染状況は韓国と大きく変わらないと話しており、新型コロナウイルス感染の懸念も大きくはない」と語った。
実際に国土交通省の航空情報ポータルサイトによると、日本のビザなし入国が再開された11日から17日までの1週間で、日韓路線の旅客数は9万4427人と、1週間で10万人に迫った。これは団体旅行のみが可能だった9月の1か月間の総旅客数約16万7000人の半分を超える人数に相当する。
日本のビザなし入国再開と円安のために、先送りしていた3回目のワクチン接種を受ける事例も増えている。12月に母親と一緒に日本旅行を計画している会社員の朴さん(30)は、今月14日になってようやく3回目のワクチンを接種した。朴さんは「PCR検査を受けてもいいが、冬を控えているため延期していたワクチン接種を受けた」と話し、「2回目のワクチン接種の時には副作用があまりにもひどかったので悩んでいたが、旅行を楽しむためにワクチンを接種する方を選んだ」と説明した。
新型コロナウィルスのエンデミック以降に急増している旅行需要を考慮すれば、日本旅行の人気はしばらく続くものとみられている。国土交通省は30日までに韓国のキンポ(金浦)空港と羽田空港を結ぶ路線の運航回数を今までの2倍の56便に増便することを決めた。済州航空やジンエアーなどの格安航空会社(LCC)なども、大阪や札幌などの主要都市を結ぶ路線を増便する計画だ。
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