英国と米国の競争当局が相次いで承認審査の延長を決め、これまでは両航空社の合併が遅れるとの懸念が高まっていた。韓国の航空業界では、英国に続いて欧州連合(EU)など、残りの国でも承認される可能性が高くなったと見ている。
英CMAは28日、大韓航空が提出した是正措置案に、合理的な根拠があると判断したと明らかにした。大韓航空は、英国の航空会社が仁川~ロンドン路線に新規就航すれば市場の競争性が維持できるとCMAに提案したという。CMAは今後、市場の意見などを収集した後で、大韓航空とアシアナ航空の合併を最終承認するかどうか決定する予定だ。
英国の決定はEUの審査にも肯定的な影響を与えるものと期待される。英国は企業結合の任意申告国、EUは必須申告国だが、両方の航空市場は状況が似ているためだ。
大韓航空は必須申告国である米国や欧州連合(EU)、日本、中国で企業結合の審査を受けている。米法務省は時間をかけて検討し、両社が合併後、市場の競争性が制限されているか集中的に調べる予定だ。審査が来年まで続く可能性もあるという。
大韓航空は日本や中国でも企業結合を申告し、補充資料の審査を受けている。大韓航空が企業結合を申告した国は、韓国を含め14か国だ。この中で、トルコや台湾、オーストラリアなど9か国の競争当局は結合を承認、あるいは審査や申告の対象ではないという理由で審査を終了した。
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