ウィ・ソンゴン(魏聖坤)団長はこの日の午前、キンポ(金浦)空港で出国前、記者たちに「海洋生態系の破壊、国民の生命と安全に関する問題、そして水産業への被害など、漁民たちの生存権問題がかかっている」とし「このような懸念を日本に行ってはっきりと伝えてくる」と、訪問の主旨を明らかにした。
ウィ団長は「原発処理水に関しては国民の生命が直結した問題であるだけに、IAEA(国際原子力機関)に任せておくのではなく、韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)政府が客観的に検討し、安全なのかをはっきりと明らかにしなければならない」と強調した。また「そのようにしようとすれば資料が必要なため、これを要請し提出を求めていく」と付け加えた。
訪問団はウィ団長をはじめ、議員たちや原発安全専門家および現地通訳など計13人で構成されている。
出国前、韓国のラジオ番組とのインタビューに応じたヤンイ・ウォンヨン(梁李媛瑛)議員は「処理水の現況を確認するためには、安全性が確認できる資料を確保しなければならない」と語った。 “今回の訪問に実効性はあるのか”という質問には「東京電力に資料要請書簡を直接手渡し、(面談ができなかったとしても)少なくとも要請書の公式伝達などの行動自体が圧力になるだろうと考える」と答えた。
訪問団はこの日の午前10時ごろ羽田空港に到着し、日本の市民社会・原発安全専門家グループと面談し、また東京電力本社に抗議訪問し資料提出など議員団要請書を手渡す。つづいて韓国メディアの現地特派員と記者懇談会を開き、夕方には福島へと移動する。記者懇談会は駐日韓国大使館で行なわれる計画だが、場所の提供に関する大使館側との協力は確定されている状況ではないとされている。
訪問2日目の7日は、午前に福島地方議員・福島原発労働者および避難民との面談時間をもち、福島共同診療所を訪問する。つづいて福島第1原発一帯で現場を視察した後、再び東京に移動し、翌8日の明け方に航空機を通じて帰国する。
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