韓国ドラマ「カジノ」主人公のモチーフとなった収監中の“麻薬王”、フィリピンの刑務所から違法薬物供給を指示=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国ドラマ「カジノ」主人公のモチーフとなった収監中の“麻薬王”、フィリピンの刑務所から違法薬物供給を指示=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国ドラマ「カジノ」の主人公チャ・ムシクのモチーフとして知られている実在の“麻薬王”パク・ワンヨルが、海外収監中も継続的に韓国に違法薬物を流通させていることが明らかになり、韓国への送還の必要性が浮上している。

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 キョンナム(慶南)警察庁麻薬犯罪捜査係は13日、「エクスタシー100錠やヒロポン10グラムなどの薬物類を中間販売者を通じて国内に流通した容疑(麻薬類管理に関する法律違反)で男Aら3人を拘束し、中間販売者を追っている」と明らかにした。

 Aはモバイルメッセンジャーのテレグラムを通じて、現在フィリピンの刑務所に収監中のパクとやり取りしながら薬物供給に関して議論してきたことが分かった。昨年12月には、自らパクの面会に行ったという。

 パクは2016年10月、フィリピンのサトウキビ畑で韓国人3人を殺害した「フィリピン・サトウキビ畑殺人事件」の犯人として懲役60年を言い渡されて、現地の刑務所に収監中。

 収監中にもかかわらず、携帯電話やインターネットを自由に使用し、韓国内に違法薬物を供給して“麻薬王の全世界”と呼ばれてきた。

 2021年にはバチカンの組織96人が検挙されてパクの韓国内での流通網が崩壊したが、最近、それを復旧させようとした状況が捕らえられた。

 パクは獄中から映像通話で薬物販売を指示し、販売チャンネルに「この世に現存する薬物の全てを取引できる」と自信を見せていたという。

 問題は、パクがフィリピンの刑務所に収監されており、現実的に制止する術がないということだ。その上、パクは2度の脱獄という前科まである。

 専門家たちはパクを韓国に送還し、刑務所内部から外部に薬物を販売できるルートを遮断して脱獄の可能性もなくさなければならないと助言する。

 慶南警察庁のキム・デギュ麻薬犯罪捜査係長は「法務部を通じてパクの送還を要請している。これとは別にフィリピンの刑務所を訪れ、パクを直接調べる案も協議している」と述べた。

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