韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領(画像提供:wowkorea)
韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領(画像提供:wowkorea)
韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領は今月19~21日、広島で開催されるG7サミットを前後とした今後2週間、いわゆる「外交スーパーウィーク」に突入する。尹大統領はG7サミット期間に開かれる日米韓3か国首脳会談をはじめ、サミットの前後にG7の首脳たちと別途の両者会談を行なう予定である。

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一部では「最近のシャトル外交再開により日韓関係改善が加速化する中、韓国の『G8編入』の可能性が高まった」という期待も出ている。韓国政府はG7サミットを「G8編入のための機会」とみて、より積極的な外交戦に乗り出す計画である。

15日、韓国大統領室によると、尹大統領とキム・ゴンヒ(金建希)夫人はG7議長国である日本の招請により、19~21日に2泊3日の日程で広島を訪問し、オブザーバーとしてG7サミットに出席する。

これに先立って17日には、G7サミット出席前に訪韓するカナダのジャスティン・トルドー首相と首脳会談を、G7サミットから帰国後の21日には、ドイツのオラフ・ショルツ首相と首脳会談を行なう予定である。

韓国の大統領がG7サミットに出席するのは、これまで4度である。特に韓国は、ことしの議長国である日本が別途に招請した8か国(韓国・オーストラリア・ベトナム・インド・ブラジル・インドネシア・コモロ・クック諸島)のうち、主要地域機構や国際多国間会議の議長国ではない国として招請された3か国(韓国・オーストラリア・ベトナム)の一つである。

キム・テヒョ(金泰孝)国家安保室第1次長は「G7と普遍的価値を共有し、いわゆる『30-50クラブ』に含まれている韓国への役割・期待が反映されたのではないかと考える」とし「G7加盟国ではないながら、最も頻繁に招請された国としては、オーストラリアが6回目、韓国とインドが5回目となる」と説明した。「30-50クラブ」とは、国民1人あたりの所得が3万ドル以上で、人口が5000人以上の国のことを指す。

尹大統領はG7サミットの期間中、日米韓首脳会談に出席する。現時点では、21日の開催が有力視されている。

一方、今回のG7サミットを控える中、これまで鎮まっていた「韓国のG8編入の可能性」も再び取りざたされている。2020年のドナルド・トランプ米政権当時、G10(G7+韓国・オーストラリア・インド)拡大の論議があったが、日本の反対やカナダ・ドイツなどの不定的反応などにより霧散となった状態である。

このような状況の中「2回にわたる首脳会談により韓日関係改善が急ビッチで進んだことにより、G8の好機がきた」という見方も出ている。

パク・チン(朴振)外相は、先月に外交部(外務省)が主催した駐韓G7大使招請夕食会で「G8のために」という乾杯の唱和をし、また与党“国民の力”の勉強会では「韓国は、G7と肩を並べる世界8強に至ったと考える」と発言している。

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