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夏季アジア大会のメダル獲得数順位をみると、2014年に韓国で開催された仁川大会で韓国は79個の金メダルを獲得し、中国(151個)に次いで2位だった。日本(47個)は3位。
だが前大会の18年のジャカルタ大会では韓国の金メダルは49個にとどまり、中国(132個)と日本(75個)に次ぐ3位に後退した。韓国が金メダルを30個減らした一方で日本は28個増やした。韓国が日本を下回るのは1994年の広島大会(韓国の金メダル63個、日本64個)以来、24年ぶり。韓国の金メダル数が50個を切るのも、82年のニューデリー大会(28個)以来だった。
韓国は陸上、水泳といった基礎的運動の競技力に劣り、世界だけでなくアジアでもメダル圏内に届かない。強みの柔道やレスリング、ボクシングなどの格闘技も近ごろは低調な上、高齢化に伴い韓国全体のスポーツ力の底上げも難しくなっている。
一方、日本は2021年の東京夏季五輪を前後して外国人指導者を迎え入れるなど幅広い競技で投資を惜しまず、全体として日本代表の戦力を引き上げている。米国人監督に率いられ東京五輪で銀メダルを獲得したバスケットボール女子が好例だ。
夏季五輪のメダル獲得をみると、16年のリオデジャネイロ大会で日本の金メダルは12個、韓国は9個だった。次の東京大会では日本は27個と、6個にとどまった韓国に大差をつけた。
冬季五輪の場合、18年に韓国に開催された平昌大会で韓国の金メダル5個に対し日本は4個だったが、22年の北京大会では韓国が2個、日本は3個と逆転した。銀・銅を合わせたメダル全体の獲得数も韓国は北京大会で日本に抜かれただけなく、2倍の差をつけられた。
こうした流れをみると、今年の杭州アジア大会での形勢逆転は容易でない。
韓国代表がトレーニングする忠清北道・鎮川選手村の張在根(チャン・ジェグン)村長は聯合ニュースの取材に「われわれが1988年のソウル五輪を機に20年間日本に先行してきたことに照らすと、今度はわれわれが10年ほど日本を追いかけることになるではないかと心配している」と漏らした。
スポーツ評論家のチェ・ドンホ氏はアジア大会でのメダル争いについて、韓国は陸上や水泳などの競技で中国、日本と大きな戦力差があると指摘。走り高跳び男子の禹相赫(ウ・サンヒョク)、競泳男子の黄宣優(ファン・ソヌ)ら有望株の登場を挙げながらも、全般としては「投資がなく、成績が振るわないため無関心になり、口先だけ基礎競技力の向上を唱える悪循環が続いた」と指摘した。陸上と水泳は日々の健康管理の上でも人々の関心が高く、これを韓国の競技力向上にどう結びつけるか、スポーツ界全体が知恵を絞る必要があると強調した。
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