中国のTPP加盟への動きは、アメリカ主導の対中国包囲網を無力化する目的以外に、台湾の普通国家化阻止という目的を持っている。世界の半導体産業の分野において存在感を高めていっている台湾のTPP加盟は、台湾の「普通国家化」に大きく役立つ。しかしこれは「一つの中国」という原則を固守する中国の立場としては、非常に不快なこととなる。しかもTPP創設メンバーの11か国の中で、中国の原則(一つの中国)に同調して台湾のTPP加盟に拒否権を行使するだけの国家が全くないため、中国はさらに神経をとがらせるしかないのだ。
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