韓国で公開中の映画「
英雄」と、今年中に公開予定の映画「ハルビン」の2作品は、今後、日韓関係改善を図る上で障壁となるのか。2作品とも初代韓国統監で、日本の初代内閣総理大臣である伊藤博文を暗殺した韓国の独立運動家、アン・ジュングン(安重根、1879~1910年)を題材にしている。安重根は日本ではテロリスト、韓国では「民族の英雄」とされ日韓で評価が分かれる人物。昨年12月に公開された「英雄」は公開初日に10万5000人の観客を集めるヒット作品となっている。今年中に公開される「ハルビン」は安重根役を日本でも人気の俳優
ヒョンビンが務めることになっており、早くも注目が集まっている。しかし、日韓最大の懸案である元徴用工問題の解決を目指し、現在、日韓当局の動きが活発になっており、両国で関係改善を図ろうとする雰囲気も醸成されつつある中、この2作品は日韓双方で互いの国への反感意識を刺激する可能性もあり、関係改善への動きに障壁とならないか懸念される。
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