<W解説>職場復帰命令を「強制労働」と主張する韓国の研修医たち、そこに使命感はないのか?
<W解説>職場復帰命令を「強制労働」と主張する韓国の研修医たち、そこに使命感はないのか?
韓国では、政府が発表した大学医学部の入学定員増に反発し、研修医がこぞって職場を離脱する動きが先月下旬から続いており、事態打開のめどはたっていない。研修医の離脱は増え続け、これまでに約1万2000人が医療現場を離れた。研修医のみならず、ソウルの主要大学病院の教授たちからも辞表を提出する動きが見られ、異常事態となっている。手術や診察などに影響が出ており、状況改善のため、韓国政府は看護師の業務制限を一部緩和。医師業務の一部を看護師が担えるようにした。また、政府は復帰しない研修医に対して医師免許の停止や刑事告発など断固とした措置を講じる姿勢を見せている。こうした状況にも関わらず、一部の研修医たちからは「自分の人生は自分で決める」といった発言が出ているほか、政府が業務開始命令を下して職場復帰を迫っていることに、国際労働機構(ILO)が禁止した強制労働に当たるとの主張も出ている。こうした発言、主張からは、医師としての使命感は全く感じられない。
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