<W解説>石川県産の高級ブドウ「ルビーロマン」、韓国での商標登録に苦慮している理由
<W解説>石川県産の高級ブドウ「ルビーロマン」、韓国での商標登録に苦慮している理由
石川県産の高級ブドウ「ルビーロマン」が韓国に流出し、流通している問題で、県は韓国の当局に対し、ルビーロマンの「品種名称登録」の取り消しを求めたことが分かった。先月18日、中日新聞が伝えた。ルビーロマンは県が14年の歳月を費やし開発した、県が誇るブランド果実。本来、県と契約を取り交わした限られた農家しか栽培できないが、種苗(しゅびょう)が韓国に流出。現在、基準を満たさない韓国産が同国内で流通している。県は、ブランドイメージが毀損(きそん)されかねないとして、2022年10月、韓国でのルビーロマンの流通を制限するため、韓国特許庁に「Ruby Roman」の商標を出願した。しかし商標法では、植物新品種保護法に基づき既に登録された品種名称と同一か類似した商標は登録できないと定めている。「ルビーロマン」の品種名称は、2021年に韓国内の種苗会社によって登録されていた。そのため、韓国特許庁は今年1月、県による「Ruby Roman」の出願に対し、こうした「拒絶理由」を県側に通知した。これを受け、県はこの拒絶理由を解消して商標登録を実現させるため、韓国の国立種子院に対し、「ルビーロマン」の品種名称登録の取り消しを申請した。
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