<W解説>北朝鮮の金総書記にラブコールを送り続ける米トランプ大統領=かつてのような関係には戻れない?
<W解説>北朝鮮の金総書記にラブコールを送り続ける米トランプ大統領=かつてのような関係には戻れない?
今年1月に再就任した米国のトランプ大統領が北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記との対話再開に意欲を見せる中、北朝鮮側は、米国への敵対心を強めている。金総書記はこのほど、海軍の「原子力潜水艦」や艦艇を建造する造船所を視察したが、北朝鮮の国営、朝鮮中央通信によると、金総書記は米軍の原子力空母や原潜が最近、韓国へ寄港したことを念頭に、米国を「砲鑑外交」と批判。「わが国の主権と利益を害する敵の海上や水中の軍事活動を決して座視しない」と表明した。北朝鮮は、今月10日から行われている米韓合同演習についても強く非難しており、今月10日付の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は「既に我々は、米国の軍事的な示威行為に対抗し、戦略的な抑止力の行使を継続する意志を表明した」とし、対抗措置も辞さない姿勢を示した。そして同日午後、北朝鮮は、朝鮮半島西側の黄海に向けて、短距離とみられる弾道ミサイル数発を発射した。北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは、今年1月に米国でトランプ氏が大統領に就任してからは初めて。ただ、今回発射された弾道ミサイルの飛距離は60~100キロと近距離なもので、韓国の通信社・聯合ニュースは「短距離の弾道ミサイルを発射してトランプ政権の対北朝鮮政策の方向性を試した可能性がある」と指摘した。英国の公共放送BBCは1月にウェブ上に掲載した解説記事の中で、「トランプ氏がかつて、自分と金氏は『恋に落ちた』と自慢げに話していた頃とは状況が大きく変わってしまった」と指摘した。
Copyrights(C)wowkorea.jp 5