サッカー・ワールドカップ(W杯)ドイツ大会のトーゴ戦で韓国が2対1で逆転勝ちした13日夜、大規模な街頭応援が行われた光化門やソウル広場などは勝利を喜ぶ人々でにぎわったが、人々が去った後にはゴミ処理場を思わせるようなゴミの山が残された。
 応援地域では、公式サポーターのレッドデビルズが前もって用意したごみ収集用袋を市民に配りながらゴミ処理を呼び掛けた。しかし、きれいになったところは一部にすぎず、ビニール袋や新聞、ペットボトル、生ゴミがあちこちに放置され、ボランティアや公務員が朝遅くまで掃除に追われた。

 勝利に興奮した応援団が無差別的に花火を上げたため、ビルで火災も発生した。通報を受けた消防署は1分以内の距離にあったにもかかわらず、街頭応援団のために現場に容易に近づけなかった。

 江南では器物を壊す事件が相次いだ。若者が道路に飛び出し走行中の車を止めたり、車の上によじ上ったりする姿も見られた。駐車中の車両が壊されたほか、バス停留所のガラスも割られた。

 ソウルの中心地の清掃を担当する鍾路区庁関係者は、19日に行われるフランス戦では、成熟した市民意識に期待したいと話している。

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