韓日海底トンネルは、巨済島から対馬を経て九州を結ぶ全長235キロメートル区間を海底鉄道と海底高速道路でつなげる大型プロジェクトだ。1980年代に登場した構想で、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領や金大中(キム・デジュン)前大統領、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領も関心を示したものの、公約としては採択されなかった。
高元首相側は、海底トンネルが建設される場合、韓日両国間を自動車で2時間で走破できるため、両国の地理的な断絶を乗り越え北東アジア経済共同体としての基盤作りにも役立つと期待している。建設には60兆ウォンから最大で200兆ウォンがかかる見込みで、経済への波及効果も大きい。また海底トンネルが京釜線を経てシベリア横断鉄道と連結されれば、国際物流体系も転機を迎えるだけでなく南北関係にもプラスになると分析している。
高元首相の側近は、「高元首相は、大規模な土木工事で経済の活性化を図る時代は終わったと思っている。しかし低迷する景気の活性化に向け韓日海底トンネルのように現実性のある建設プロジェクトが必要との認識を示している」と説明した。
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