復元された自撃漏=20日、ソウル(聯合)
復元された自撃漏=20日、ソウル(聯合)
国立古宮博物館は20日、朝鮮王朝時代の世宗16年(1434年)に製作された水時計「自撃漏」を昨年末ごろ復元・作動することに成功したと明らかにした。

国立古宮博物館と建国大学の南文鉉(ナン・ムヒョン)教授が復元したこの自撃漏は、世宗実録に記載されたものと同じ横6メートル、縦2メートル、高さ6メートルだ。実物大の自撃漏製作は今回が初めてとなる。

 自撃漏は、水受つぼに水がたまり水位が高くなるとつぼに浮かべた定規が規定の目盛りに触れ、この水位上昇の変化で時間を読み取る。またてこの装置を通じて転がった鉄の玉があらかじめ設けられたきねを動かし、2時間ごとに鐘やどら、太鼓を鳴らして時刻を知らせていた。

 現在国宝として徳寿宮境内に展示されている自撃漏は1536年に再製作されたものだが、壬辰の乱で大部分が消失し、現在は水受つぼなど一部のみが残存している。

 復元された自撃漏は現在の科学技術の力を借りず、世宗時代の自撃漏と同じく水の流れを制御する技術だけを利用して時刻を知らせる。国立古宮博物館は、歴史の遺物だけでなく昔の技術も同時に復元したという点で大きな意味のあることだとしている。復元された自撃漏は、現在リニューアル中の国立古宮博物館が再開館する11月に一般公開される見通しだ。


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