在日韓国人として初めて東京大学の教授となったことで注目された姜尚中(カン・サンジュン)教授がソウル大学の講壇に立つ。ソウル大学言論情報学科が5日に明らかにした。
 東京大学大学院情報学環に在職する姜教授は、2学期にソウル大言論情報学科で大学院講座「東アジアメディア研究」の講義を行う。講義内容は▼韓日大衆メディアにみられる民族主義▼漫画「嫌韓流」など韓日の互いに対する視線▼著名な社会学者イマニュエル・ウォーラステイン氏の「世界システム論」を通じた東アジア世界分析――など。

 今回の講義は、ソウル大教授との両校交換講義として行われる。姜教授は講義計画書を通じ、「韓日中の間には閉鎖的な民族主義、歴史教科書問題、領土紛争など敵対的対立の様相がみられる。こうした東アジア情勢を土台に各国メディアと文化政治を理解する授業にしたい」と述べている。

 姜教授は在日韓国人2世で、専攻は政治学と政治思想史。これまで在日韓国人問題、北朝鮮核問題、日本歴史教科書問題に関する討論会やテレビ番組に数多く出演している。


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