警察が4日に明らかにしたところによると、救急車や消防車の進入・移動を妨害した車の所有者は、通常は罰金を払うだけで済むが、違法駐車が急を要する状況での被害を拡大する原因となった場合は、刑事処罰を受ける可能性もある。アパート敷地内に設置された消防車用の駐停車禁止区域や、駐車禁止区域の標示がなくとも他の車両の移動を完全に防ぐ形になるような路上で駐車した場合は道路交通法違反に該当し、車両の種類に応じ4~5万ウォン(約4600~5800円)の罰金を払う。
しかし、火災や土砂崩れ、競技中の患者発生などの緊急事態に、違法駐車が原因で被害が拡大した場合は話が違ってくる。警察は、社会的には違法駐車に寛大だが、法的には交通妨害罪などを適用し厳重な責任を負わせることもできると説明する。消防車の唯一の進入路に駐車しておきながら車両の移動要請に応じず、人命救助を妨害したケースなどがこれに当たる。過失により交通を妨害し、結果的に人の生命・身体・財産に損害を与えた場合は、3年以下の禁固または2000万ウォン以下の罰金刑に処される。
ただ、処罰規定は厳然として存在するものの、現実的には厳密な問責が難しいこと、違法駐車に寛大な社会ムードなどから、救急車両の進路に配慮する文化が定着していないとの指摘が多い。消防当局関係者は、救急車がサイレンを鳴らしても他人事のように身じろぎもしない人が多いと話し、違法駐車を深刻な犯罪とみなして処罰する他国にならい、韓国も公衆の安全を脅かす違法行為を厳格に処罰すべきだと主張している。
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