【ソウル4日聯合】独立運動家・安重根(アン・ジュングン)の遺骨が埋葬されているとみられ、南北が遺骨発掘作業予定地としている中国・旅順刑務所の裏山一帯で、アパート建設の動きがあるという。朝鮮日報が報じたところによると、同地域ではすでに整地作業が終わり、重機で山を切り崩す作業が進められている。現場近くで店を営む市民によると複数のアパートが建つ予定で、1か月ほど前に着工したという。
 韓国と北朝鮮はこれまで個々に安重根遺骨発掘を試みたが、正確な埋葬場所が不明なためいずれも成功していない。2005年に共同発掘に合意、2006年の共同調査で旅順刑務所裏山を埋葬地と推定し、昨年7月に同地での発掘作業を推進しようとしたが、中国側が部外者への開放を認めていないうえ、南北と中国政府間の話し合いも進まず、実現しなかった。韓国側関係者は、中国側には現場の保存を要請したはずだと話している。

 安重根は、国権が回復すれば自身を故国の地に埋葬してほしいと遺言を残している。

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